詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
画像一覧

鬼—泉井小太郎




 Poetry Roman
 
 泉井小太郎
 2013年12月28日
 ePub形式
 14ページ 77KB
 図書室
 
 note






 
 泉井小太郎
 2002年9月9日 初版
 2013年2月3日 二版
 TTZ形式
 18ページ 36KB



 ある日鬼の面を被って、街へ出た男。子供に泣かれ、からかわれ、あてもないままぶらついて……。詩を書くつもりだったのか、物語のつもりだったのか。ポエトリー・ロマンと名付けていますが、書き終わってもしばらく映像が頭の中で流れていました。続編めいたものがいろいろ思い浮かんで、勝手に楽しみもしましたが書くには至らず。
 表紙に鬼の面のカットを入れてリニューアルしました。

                           (2013.2.3)



 鬼だけあって、旧図書室に登場まもなくT-Timeビュワーの脱QuickTimeの犠牲になり閉鎖、ようやく十年後に改版が出たと思ったら、世はePub時代で、六角文庫も遅まきながら横滑り。まさに隠(おに)の期間の長い作品でした。初期に図書室を利用してくれたあるアーチストが、一番面白かったと言ってくれた作品です。今度こそいろんなひとに読まれればいいなと思います。
                          (2013.12.28)
                        


 
 noteで公開しています。投げ銭していただくとepubが入手できます。


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# by vooker | 2014-04-23 19:27 | *詩草紙 | Comments(0)

文庫草誌

 1999年〜2001年頃に図書室で連載していた「文庫草誌」をnoteに再掲しました。全文公開の投げ銭方式を試みています。本や本作りにまつわるエッセイともメモともつかない短章です。ここではタイトルだけ紹介して、ページへのリンクをはっておきます。

 スランプ
 鏡花忌
 Duckbill
 イーハトーヴ・ソングブック
 おみくじ読み
 素麺文庫
 ゴダール映画
 暮鳥の蔵書
 よちよち書き
 寒雷春雷
 ポエムレット
 二、三羽——十二、三羽
 同人誌ハレー彗星
 寒山拾得
 売書船
 プリーズ・ミスター・ポストマン
 乳母車
 ヘイ!ミスター・タンブリンマン

 「文庫草誌」




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# by vooker | 2014-04-17 22:28 | ノート | Comments(0)

ポエムレット

 詩集には詩集の魅力があります。一つのテーマで書き綴られた詩群、ゆるやかな拘束で纏められた詩群。けれど、それとはまた違って、一篇には一篇の独立した世界もあります。以前から、詩草紙と銘打って、そんな詩を単独の小冊子にしてきました。作品成立に関係する絵や写真と組み合わせて、より味わいや陰影のある世界へ。
 Poemletはその電子版として、T-Timeやエキスパンドブックで製作。詩をもっともっと生き生きとさせ、魅力あるものにするための試みです。
         (ポエムレット —ホームページより転載)
 図書室を開いてもっとも楽しかったのが、このポエムレット作りでした。詩集編纂は時間もエネルギーも相当要ります。取捨選択に迷いに迷い、作品の並びにもああだこうだ、それに比べると一編の詩は身軽で、思い立ったらすぐに取り掛かれます。新作をそのまま即興的に創作、編集、製作ということもありました。
 T-Timeはそれに呼応した軽快なツールだったので、一冊一冊と増えていきました。

 けれどこのソフトもOSの進化に取り残されて、現在はePubが主流。T-Timeはプレビューしながら臨機応変に編集できましたが、ePubは最終的な製本ファイル・セットが整うまでは出来映えは分かりません。(主にエディタで記述しています)
 またT-Timeはブックサイズを小さくして、袖珍本らしい外見を採ることも出来ました。一方、ePubは大冊も小冊子も端末ビューワに同じように表示されます。

 そんなこんなでしばらくポエムレットから遠離っていましたが、やはり六角文庫の真骨頂は小冊子だろう、と初心にかえってみることにしました。
 近代デジタルライブラリーで目にした白秋パンフレットにも勇気づけられました。表紙の裏の言葉にこうあります。
 この白秋パンフレットはわたし自身の詩歌、小品、評論、随筆等、その種類の何たるを問はず、成るに従て随時一々の小冊子として刊行するものである。たとへば一茎の甘藍若くは一顆の林檎のごとく、新鮮に、而かも最も簡易に衆人の眼に触れ手に触れ心に触れむことを希ふものである、わたくしは貧しかった。それ故にかうした値廉きこの種の刊行はかねての本願であった。
 つごう六輯編まれた白秋パンフレットには、狐の嫁入り文庫にも収めた「月光微韻」、音韻が素晴らしく愛吟するファンの多い「落葉松」など、どの一冊も瀟洒な魅力に溢れています。

 白秋同様、或いはより貧しく生計する当文庫も、紙の頃より、小冊子は本願でした。もっとも、白秋は、先の言葉の最後に、
 「而して世の富者には一方思ひきり贅を凝らした高値の珍蔵書として類別蒐集したい微笑をも許してほしく思ふ。」とも述べています。大正モダニズムの時代、天金天鵞絨表紙の全集もあった白秋、羨ましくもありますが、まあこちらの方は当文庫ではちょっと無理でしょう。そのぶん小冊子に徹して、なるたけ余韻の残るような、イマジネーションの旅が出来そうな本作りを目指したいと思います。

 とりあえずは自身でも愛着のある『吟遊』と『ピアニスト』を。



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# by vooker | 2014-04-15 22:50 | ノート | Comments(0)

ピアニスト—泉井小太郎



 ピアニスト
 泉井小太郎
 1997年12月10日 ebk版
 2014年 4月10日 epub版
 epub形式
 24ページ 2.3MB
 100円

 Kindle Store
 Apple Store





 絵草紙 
 ピアニスト
 泉井小太郎
 1997年12月10日初版
 2008年10月10日五版
 エキスパンドブック
 27ページ 240KB




 ある明け方に、バド・パウエルのピアノ(ジャズ・ジャイアント)を聴いていて、とても昂揚したことがあります。深い演奏に導かれて、イマジネーションの彼方へ遠出したような感覚です。ハイな精神状態はしばらく続き、一編の詩と、一連の素描を仕上げました。それが、「耳」という詩、「ピアニスト」という線画で、この本に収めてあります。また、この時の体験が、後に「月へ昇ったピアニスト」というメルヘンにまで飛躍しました。

 もう一人、敬愛するピアニストがいます。パウエルの先輩でもあるセロニアス・モンクです。この人からは、詩作の上でいろんなことを学びました。星に夢中になっている頃に書いた「ソロ・モンク」という作品を配して、(わが師匠に)敬意を表しました。

 他にも好きなピアニストはいっぱいいます。ジャズに限らず、この本は世界の素敵なピアニストとピアノ・ファンに捧げた一冊です。
                           

 

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# by vooker | 2014-04-14 00:00 | *絵草紙 | Comments(0)

妖怪草紙 2000—泉井小太郎


 妖怪草紙 2000
 泉井小太郎
 2000年6月20日初版
 2004年3月23日四版
 TTZ形式
 27ページ 48KB

 note



 天狗、河童、鬼などが、こどもの頃から好きでした。祭の夜店でセルロイドの面を買ったり、小さなフィギュアを大事にしたり、今では、天狗の文鎮のお世話になっています。獏はまた六角文庫のシンボルであったりします。
 そんな妖怪たちの、さびしく、くるしい2000年。彼らは、どこで、なにをしているのでしょうか。闇が汚れ、黄昏が薄らいでゆく21世紀に、山彦や座敷童子やのっぺらぼうの行き場はあるのでしょうか。
 短いフレーズで綴った20章のレクイエムです。
                       (2008.2.3)


 妖怪たちを新しく始まったサービス note に連れて行きました。5章分公開しています。続きは有料(100円)となっています。





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# by vooker | 2014-04-09 17:50 | *図書室オリジナル | Comments(0)

吟遊—泉井小太郎




 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日 T-Time版
 2014年3月21日 ePub版
 ePub形式
 46ページ 1.6MB
 100円

 iBooks Store
 Kindle Store






 絵草紙
 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日初版
 2004年3月10日三版
 TTZ形式
 28ページ 148KB




 吟遊、放浪、漂泊などは、幼い頃からの憧れの言葉。サーカスや旅芝居、虚無僧や托鉢僧には胸がどきどきしたものです。芭蕉、惟然、井月、山頭火を慕って、ブルースやジプシー・ソングにも惹かれてきました。ふうらもまた旅する群像です。
 この小冊子には、1981年に描いたペン画7葉と、2001年に書いた詩片7篇が収まっています。20年の歳月を隔てた、老若二人(?)のわたしのコラボレーション。
                    (2008.3.7)


 琵琶法師や瞽女、ベンガルのバウル、西洋のトルバドゥールなどにも親しみを覚えて、80年代、90年代に続けていた朗読や展覧会活動は、わが吟遊として行ってもいました。いまはWeb中心になって淋しい限り。でもやっぱりこんな広漠とした原野に向き合うには、旅の精神が不可欠です。
 この小冊子は、そういう旅の心象を即興的に綴ったものです。

 T-Time版は手彩色の限定本を底本としましたが、今回は原画から直接起こしました。


 

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# by vooker | 2014-03-28 15:58 | *絵草紙 | Comments(0)

近代デジタルライブラリー

 獏についての文献を調べていて、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに幾つか資料があるのを発見、順次電子小冊子にしていきたいと準備していたのが、一年前。著作権の切れている作品ばかりでしたが、念のため問い合わせをと思いつつ、ePub作りにシフトして休眠状態になっていました。
 何冊ぶんかttzにしてあることだし、せっかくのちょっとした獏の資料だから再開することにして、転載依頼フォームから問い合わせてみました。

著作権の切れている作家の作品の一部をテキストに起こして、電子小冊子にしたいと思います。T-Time(ファイル形式 .ttz)またはEPUB。短い一編の詩でも、すべて転載依頼を申し込まなければいけないのでしょうか。
お問合せありがとうございます。
原本どおりのレイアウトに固定してテキスト化を行う場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載として、
転載依頼フォームからのご連絡をお願いしておりますが、
リフロー型の電子書籍など、原本のレイアウトを再現しない場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載には該当しませんので、
転載依頼フォームからのご連絡は必要ありません。

 パブリック・ドメインだから断りは要らないだろうと推測していたんですが、テキスト化しても画像通りのレイアウトで固定なら許可を取れということらしいです。ttzもePubもまずはリフローだから自由に使っていいということですね。ただ、粗いJPG画像からテキストを起こすのは大変な作業です。プリンタ付属のOCRソフトでは変換ミスばかり、手入力と変わらないレベルのものもあります(薄田泣菫文集に泣かされています)。

 近代デジタルライブリーには面白い本がたくさん埋まっていそうです。それを掘り起こして楽しもう、遊ぼう、という人たちがいて、頼もしいですね。
   変電社
 このサイトによると画像そのままでも許諾を取れば転載できるというので、大いに宝探しが楽しみです。近代デジタルライブラリーに分け入るための講座もあります。
   楽しい変電活動実践講座
   Step1 海図として「近代デジタルライブラリー」おさらい

 宝はひとによってそれぞれですが、面白い本は眠っていたら揺り起こして、いつの時代の空気にも触れていてほしい、そう思います。




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# by vooker | 2014-03-22 21:10 | ノート | Comments(0)

貘—高安月郊



 
 高安月郊
 2013年2月15日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
 図書室 ダウンロード




 『月郊文集』(1917)に収められた「貘」。高安月郊はイプセンの紹介者としても知られた詩人です。

  我は天地に客となり
  月にうそぶき雪に和し
  処定めずかけめぐる
  名も年も無き夢人なり

 「招魂賦」という作品の冒頭四行です。自ら夢人と称するだけあって、バクには興味を抱いたのでしょう。動物園で見た「背は栗色で、斑紋がある。腹は白く、好く肥えてゐる。」というのは何バクだったのか知りたいものです。
 エッセイは「京は人を夢に入れる処である。」と始まり、古の都の夢幻と、執筆当時の現の都を対比して、バクのことに移っていきます。




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# by vooker | 2014-03-22 18:17 | *狐の嫁入り文庫 | Comments(0)

Book Proofer

 iBooks用のePubを、iPadやiPhoneに送るのに、Book Prooferというアプリがあります。これはiBooks Storeに登録したブック製作者に提供されていて、大変便利で重宝します。以前はiTunesと同期という形でしたが、その場合ePubの中にiTunes専用ファイルを書き込んでしまい、そのためにepubcheckでエラーが出たり、原因が判らない間は苦労しました。それを解消するのにBook Prooferというアプリを用意したのでしょう。現在バージョンは1.0.1です。
 iTunesを通すよりずっと手軽にデバイスに送れます。PCと繋いで、起動したBook ProoferのウインドウにePubをドロップするだけ。ePubのもとのフォルダを送れば、ePubにパックしてiBooksに届けてくれるらしいんですが、これは試していません。

 さて、iBooks用の本の製作には欠かせないBook Proofer。これでデバイスのiBooksに送って検証したものと、実際のiBooks Storeから配信されてくるブックとの違いで、二点ほど気が付いたことがあります。

1. 強制改ページタグ《pagebreak》
 一枚のhtmlファイルの中で強制的に改ページを行う場合、pagebreakを使います。Book ProoferでiBooksに送った本では指定通り機能しています。それをiBooks Storeへ送って正式に配信されてくると、改ページが効いているものと、無視されているものとがありました。
 a. ページ冒頭に見出しを指定している場合、有効。
 b. 見出し指定なく、節番号を振っているだけの場合、無効。
(用例が二冊しかないので本当のところは分かりませんが、とりあえずこのような判断をしています)

2. テキスト検索
 iBooks Storeは画集や絵本であっても、テキストは検索可能でないと受け付けてくれません。そこで固定レイアウトで、テキストは画像ではなく座標絶対指定で作りました。これをBook ProoferでiPad miniのiBooksに送って読むと、三文字までの検索はしてくれますが、四文字以上は「見つかりませんでした」となります。iPhone4Sでも同じでしたが、iPhone5s、MacのiBooksでは問題ありません。(iOSのバージョンには関係ないようです。たぶんiPad mini retinaではOKのような気がします)
 ただ、この検索は、iBooks Storeから配信されてくる本では何の問題もありませんでした。

 他にも何かあるのかもしれませんが、いまのところこの二点です。




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# by vooker | 2014-03-18 21:41 | ノート | Comments(0)

電子本配信(EPUB製作)一周年

 別のブログに投稿した記事ですが、電子本に関することなので、こちらにも掲載します。文体は異なりますが、ご容赦を。


 EPUBの本を初めてKindle Storeから配信して、昨日で一年。
 最初の本は『天狗と雀』だった。
 テキストだけの作品を選んで、試行錯誤の果てにepubcheckをクリア、
 朝方ストアに並んでいるのを見つけて新鮮な気分がしたものだ。
 その日春蘭も花芽を五つ。思わず、
   春 蘭 を 見 つ け て 天 狗 綻 び ぬ

 春蘭も天狗もほころびて、季節もうららな春。
 一息ついて野に出れば空でヒバリが、
 ツギツギツクロウ、ツギツクロウ……とエールを送ってくれたっけ。
 それで徐々に画像入りの本にもトライして、
 何度か暗礁にも乗り上げて、
 最新刊の『旅人ふうら』で16冊目。

 絵本・詩画集仕立てのこの本は、iBooks Storeの審査が厳しく、
 昨日修正版がパスして、ようやく六角文庫に展望が開けたところ。

 一年間に16冊、というのは多いのか、少ないのか。
 1996年以来作ってきた電子本が80冊余(PDの狐の嫁入り文庫は除く)
 それが現在読めなくなって順次EPUBに移行する作業に追われている。
 なんだか電子本残酷物語の気がしないでもないけれど、
 それに抵抗するために、新作なんかを放り込んでいるのだな。

 たっぷりと時間を与えられているわけではないので、
 一冊でも多く読めるフォーマットで残しておきたい、
 そう思う反面、創作に専念してみたい気もするし。

                (六角文庫通信 2014.3.16より)




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# by vooker | 2014-03-16 17:42 | ノート | Comments(0)
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