詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
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貘—高安月郊

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 高安月郊
 2013年2月15日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
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 『月郊文集』(1917)に収められた「貘」。高安月郊はイプセンの紹介者としても知られた詩人です。

  我は天地に客となり
  月にうそぶき雪に和し
  処定めずかけめぐる
  名も年も無き夢人なり

 「招魂賦」という作品の冒頭四行です。自ら夢人と称するだけあって、バクには興味を抱いたのでしょう。動物園で見た「背は栗色で、斑紋がある。腹は白く、好く肥えてゐる。」というのは何バクだったのか知りたいものです。
 エッセイは「京は人を夢に入れる処である。」と始まり、古の都の夢幻と、執筆当時の現の都を対比して、バクのことに移っていきます。
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by vooker | 2014-03-22 18:17 | *狐の嫁入り文庫

貘—竹村俊郎

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 竹村俊郎
 2013年2月10日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
 図書室 ダウンロード




 詩誌「感情」「四季」の同人だった竹村俊郎の第二詩集『十三月』からの詩です。
 To M.S. と捧げられて、最終行は:
  君は天上の獏となり
  われは地上の犬と化す

 獏と犬ではえらく違いますが、M.S. は、その後近くに住んで家族ぐるみで親しかった室生犀星でもあるのでしょうか。それとも天上に去った誰かを讃えているのでしょうか。
 ちなみに、この詩人と飲んで別れた石川善助が大森駅近くの側溝に落ちて溺死するのは、もう少し後。
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by vooker | 2014-03-06 23:04 | *狐の嫁入り文庫

貘—山之口貘

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 山之口貘
 2014年1月5日
 ePub形式
 立ち読み頁






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 山之口貘
 2014年1月5日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
 図書室 ダウンロード




 貘さんが貘を詠んだ詩です。この他には「世はさまざま」という作品冒頭に、

  人は米を食つてゐる/ぼくの名とおなじ名の/貘という獣は
  /夢を食ふといふ

とあるぐらいで、これも沖縄のうむまあ木を紹介する水先案内人の役目です。名前を借りたわりには拘っていません。「貘」——ただこの一編あるのみ。これで貘を語って余す所がない。現実の南米の稀少動物のバクも、中国から日本に渡って進化した空想の貘も、ともに見事に描かれています。

 この詩を書く機会になった貘さんとバクの初対面写真が、沖縄タイムス社発行の「アルバム・山之口貘」に載っていて、なんだか感無量で眺めたものでした。いいショットを残してくれたものです。バクも貘さんに劣らずやさしい眼をしています。どちらかというと貘さんの方がちょっと腰が引けていて、そこがまた貘さんの良さだ、というくらいは山之口貘の大ファンです。写真の著作権が切れていたら、ぜひ併載したいところですが、詳細がわかりません。

 今回、ファイルを二形式用意しました。これまでの獏の叢書と同じT-TimeによるTTZ、それと新しく始めたBiB/i(ビビ)で閲覧するためのePub。
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by vooker | 2014-01-05 07:05 | *狐の嫁入り文庫

柳田國男—初夢と昔話 抄

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 初夢と昔話 抄
 柳田國男
 2013年2月28日
 TTZ形式
 9ページ 20KB
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 昭和二年の一月二日に放送した『初夢と昔話』という講話から、獏と宝船に関係する部分を抜粋して小冊子にしました。獏は柳田國男の『妖怪談義』には出てきませんし、全集索引を調べても、他に触れている箇所はなさそうです。河童や鬼などの跳梁跋扈と比べると、やはり地味なのかもしれません。
 柳田國男の一時住んだ播州北条の町は、寺社の虹梁や鐘楼の木鼻は大概獏ですが、さすがの後の民俗学者も、幼少の頃とあっては馴染みが薄かったのでしょう。かく言う獏ファンの私も、帰郷して初めてそれに気付いた次第。この町の大飢饉は民俗学へ進むきっかけになったと自伝で述懐しておられますが、獏と石仏には縁無かったのが惜しまれます。
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by vooker | 2013-02-28 14:18 | *狐の嫁入り文庫

古代生活の研究・抄—折口信夫

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 古代生活の研究 抄
 折口信夫
 2013年2月25日
 TTZ形式
 11ページ 20KB
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 折口信夫の『古代生活の研究』(副題・常世の国)から、獏と宝船に関連する章(第三章 夜牀の穢れ)を抜き出して小冊子にしました。
 いまでも悪い夢を見ると「獏食らえ、獏食らえ」と唱える風習は残っているのでしょうか。ホームページで「獏の博物館」を開いていた頃に、関東地方のあるサイト・オーナーから、子供の頃に祖母からよく聞いた、という報告を受けたことがあります。
 獏の札や宝船の刷り物にいたっては、明治時代でもう手に入れにくかったと言います。
 そんな夢に関わる獏と宝船の、夢のようにちょっと縺れた風習と歴史を、この短いエッセイで解きほぐしてあります。
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by vooker | 2013-02-25 00:16 | *狐の嫁入り文庫

貘との会話—芥川龍之介

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 貘との会話(仮)
 芥川龍之介
 2013年2月14日
 TTZ形式
 7ページ 24KB
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 芥川龍之介に貘についての作品があったとは、貘ファン、芥川ファンには堪りません。
それが最初のページを繰って、次でぷつんと切れている未完原稿なので、またまた堪りません。「雪のやうな毛を朧めかせた貘」「石炭の火に似た眼を挙げて」などと、これまでに出会したことがないような貘が登場すると尚更続きを読んでみたくなります。
 原稿は1920年頃と推定されていますが、芥川龍之介は貘にどのような知識とイメージをもっていたのでしょうか。幻想の貘と、実際のバクとの関連も含めて、聞いてみたかった会話ではあります。
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by vooker | 2013-02-14 15:52 | *狐の嫁入り文庫

談雀—柳田國男

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 談雀
 柳田國男
 2013年1月25日
 TTZ形式
 24ページ 172KB
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 1939年2月の「俳句研究」に発表された雀に関するエッセイです。翌年発行の「野鳥雑記」(甲鳥書林)に収録、その中には「雀をクラといふこと」というエッセイもありますが、この小冊子は「談雀」だけを採り上げました。
 内容は、雀の郷里、雀の顔、雀の家庭、雀の引越し、雀の国語——と日頃の観察に基づいた広範な分析が試みられています。雀のファンとしては、雀の国語で雀和辞典が可能と述べているところに興味が湧きます。
 原本では橋浦康雄という画家の挿絵が付いているそうですが、手元の「柳田國男全集」第22巻、「全集日本野鳥記」第11巻には割愛されています。かわりに、著者の故郷の先人で、雀の絵ばかりを描いたという不染斎雀翁の絵を一点掲載しています。
 柳田國男と、雀翁と、雀に敬意を払って、播磨から発行の一書です。

   ※

 不染斎雀翁についてはまだよく判っていません。資料もほとんどありません。何か情報をお持ちでしたら、ご連絡いただけませんか。また「石川長英報告」という書名のみ残る資料についても、ご教示いただければ幸いです。
 vooker※rokkaku.que.jp (お手数ですが、※の部分を@に変えて下さい)

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by vooker | 2013-01-25 00:31 | *狐の嫁入り文庫

獏—櫻間中庸

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 櫻間中庸
 2012年5月6日
 TTZ形式
 7ページ 20KB
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 夭折の童謡詩人・櫻間中庸(1911-34)の獏についてのエッセイです。
 彼もまた獏に魅せられた一人、夢を喰って生きる類なのでしょう。
「獏——私はたまらなくこの字が好きでありこの音が好きである。
 バク。ばく。BAKU。
 私はいつも斯う口すさんで見る。夢を食ふけもの——これがバクの内容である。このロマンチックな内容を持つたけもの。私の想の中にクツキリ生きてゐるけものに會ふ機を私は偶然拾つたのである。」
 獏が初めて日本に来たのは、1903年大阪の動物園で、マレーバクだそうです。
 櫻間中庸が見たのは《日本犬の持つた茶褐色の短かい毛》と記していることから、アメリカバクかベアードバクだったのでしよう。
 1935年には太宰治が「ダス・ゲマイネ」の中で、上野動物園があらたにバクの夫婦を購入したと触れています。小説の中では、動物園には行きながらバクは見ず仕舞い。
 山之口貘が上野動物園のバクと対面したのは1957年。写真ではアメリカバクと思われます。
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by vooker | 2012-05-08 23:32 | *狐の嫁入り文庫

動物園—芥川龍之介

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 狐の嫁入り文庫
 動物園
 芥川龍之介
 2009年4月1日初版
 TTZ形式
 45ページ 20KB
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 象、鸛の鳥、駱駝、虎、家鴨、白孔雀、大蝙蝠、カンガルウ、鸚哥、猿、山椒魚、鶴、狐、鴛鴦、鹿、波斯猫、鸚鵡、日本犬、南京鼠、猩々、鷺、河馬、ペングイン、馬、梟、金魚、兎、雀、麝香獣、獺、黒豹、蒼鷺、栗鼠、鴉、ジラフ、金糸雀、羊……総37種の動物が採り上げられた、芥川動物園です。龍之介ならではの風刺、ユーモアが効いて面白く遊覧出来ます。
 スズメ好きとしては、あの黒斑を印と見立てて「大明方外之人」と読み取ってあることに感心しきり。
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by vooker | 2009-04-01 22:25 | *狐の嫁入り文庫

獏の民話—南方熊楠

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 獏の民話
 南方熊楠
 2009年1月2日初版
 TTZ形式
 8ページ 8KB
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 獏についての文献が少ない中、さすがは南方熊楠。鼠の民俗を述べるうち、話はついついカリブの昔にまで及びます。といっても、話の主役はあくまで鼠。この短い文章は『十二支考』の「鼠に関する民俗と信念」の終わりの方にちょこっと出てきます。その部分を抜き出して、ここでは獏を主役に小冊子に仕立てました。
 獏の民話といっても、ギアナのナンベイ・バクのこと、夢を食べる話などはありません。おいしいカッサヴァをたらふくの、現(うつつ)の動物の物語です。
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by vooker | 2009-01-29 09:39 | *狐の嫁入り文庫

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