詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
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カテゴリ:ノート( 30 )

『旅人ふうら』献呈

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 ふうらかんのサイト開設18周年を記念して『旅人ふうら』(iBooks版)を10名の方に献呈します。
 本はiBooksアプリで読めます。epub3固定レイアウトで製作しています。
 iPhone, iPad, Mac (Mavericks以降)のいずれかをお持ちの方に限ります。
 ご希望の方はメールで下記アドレスまでお申込み下さい。

praesepe(a)rokkaku.que.jp

恐れ入りますが、(a)を@に代えてご利用下さい。

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本の詳細は、図書カード『旅人ふうら』をご覧下さい。
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by vooker | 2014-11-02 19:02 | ノート | Comments(0)

文庫草誌

 1999年〜2001年頃に図書室で連載していた「文庫草誌」をnoteに再掲しました。全文公開の投げ銭方式を試みています。本や本作りにまつわるエッセイともメモともつかない短章です。ここではタイトルだけ紹介して、ページへのリンクをはっておきます。

 スランプ
 鏡花忌
 Duckbill
 イーハトーヴ・ソングブック
 おみくじ読み
 素麺文庫
 ゴダール映画
 暮鳥の蔵書
 よちよち書き
 寒雷春雷
 ポエムレット
 二、三羽——十二、三羽
 同人誌ハレー彗星
 寒山拾得
 売書船
 プリーズ・ミスター・ポストマン
 乳母車
 ヘイ!ミスター・タンブリンマン

 「文庫草誌」
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by vooker | 2014-04-17 22:28 | ノート | Comments(0)

ポエムレット

 詩集には詩集の魅力があります。一つのテーマで書き綴られた詩群、ゆるやかな拘束で纏められた詩群。けれど、それとはまた違って、一篇には一篇の独立した世界もあります。以前から、詩草紙と銘打って、そんな詩を単独の小冊子にしてきました。作品成立に関係する絵や写真と組み合わせて、より味わいや陰影のある世界へ。
 Poemletはその電子版として、T-Timeやエキスパンドブックで製作。詩をもっともっと生き生きとさせ、魅力あるものにするための試みです。
         (ポエムレット —ホームページより転載)
 図書室を開いてもっとも楽しかったのが、このポエムレット作りでした。詩集編纂は時間もエネルギーも相当要ります。取捨選択に迷いに迷い、作品の並びにもああだこうだ、それに比べると一編の詩は身軽で、思い立ったらすぐに取り掛かれます。新作をそのまま即興的に創作、編集、製作ということもありました。
 T-Timeはそれに呼応した軽快なツールだったので、一冊一冊と増えていきました。

 けれどこのソフトもOSの進化に取り残されて、現在はePubが主流。T-Timeはプレビューしながら臨機応変に編集できましたが、ePubは最終的な製本ファイル・セットが整うまでは出来映えは分かりません。(主にエディタで記述しています)
 またT-Timeはブックサイズを小さくして、袖珍本らしい外見を採ることも出来ました。一方、ePubは大冊も小冊子も端末ビューワに同じように表示されます。

 そんなこんなでしばらくポエムレットから遠離っていましたが、やはり六角文庫の真骨頂は小冊子だろう、と初心にかえってみることにしました。
 近代デジタルライブラリーで目にした白秋パンフレットにも勇気づけられました。表紙の裏の言葉にこうあります。
 この白秋パンフレットはわたし自身の詩歌、小品、評論、随筆等、その種類の何たるを問はず、成るに従て随時一々の小冊子として刊行するものである。たとへば一茎の甘藍若くは一顆の林檎のごとく、新鮮に、而かも最も簡易に衆人の眼に触れ手に触れ心に触れむことを希ふものである、わたくしは貧しかった。それ故にかうした値廉きこの種の刊行はかねての本願であった。
 つごう六輯編まれた白秋パンフレットには、狐の嫁入り文庫にも収めた「月光微韻」、音韻が素晴らしく愛吟するファンの多い「落葉松」など、どの一冊も瀟洒な魅力に溢れています。

 白秋同様、或いはより貧しく生計する当文庫も、紙の頃より、小冊子は本願でした。もっとも、白秋は、先の言葉の最後に、
 「而して世の富者には一方思ひきり贅を凝らした高値の珍蔵書として類別蒐集したい微笑をも許してほしく思ふ。」とも述べています。大正モダニズムの時代、天金天鵞絨表紙の全集もあった白秋、羨ましくもありますが、まあこちらの方は当文庫ではちょっと無理でしょう。そのぶん小冊子に徹して、なるたけ余韻の残るような、イマジネーションの旅が出来そうな本作りを目指したいと思います。

 とりあえずは自身でも愛着のある『吟遊』と『ピアニスト』を。
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by vooker | 2014-04-15 22:50 | ノート | Comments(0)

近代デジタルライブラリー

 獏についての文献を調べていて、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに幾つか資料があるのを発見、順次電子小冊子にしていきたいと準備していたのが、一年前。著作権の切れている作品ばかりでしたが、念のため問い合わせをと思いつつ、ePub作りにシフトして休眠状態になっていました。
 何冊ぶんかttzにしてあることだし、せっかくのちょっとした獏の資料だから再開することにして、転載依頼フォームから問い合わせてみました。

著作権の切れている作家の作品の一部をテキストに起こして、電子小冊子にしたいと思います。T-Time(ファイル形式 .ttz)またはEPUB。短い一編の詩でも、すべて転載依頼を申し込まなければいけないのでしょうか。
お問合せありがとうございます。
原本どおりのレイアウトに固定してテキスト化を行う場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載として、
転載依頼フォームからのご連絡をお願いしておりますが、
リフロー型の電子書籍など、原本のレイアウトを再現しない場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載には該当しませんので、
転載依頼フォームからのご連絡は必要ありません。

 パブリック・ドメインだから断りは要らないだろうと推測していたんですが、テキスト化しても画像通りのレイアウトで固定なら許可を取れということらしいです。ttzもePubもまずはリフローだから自由に使っていいということですね。ただ、粗いJPG画像からテキストを起こすのは大変な作業です。プリンタ付属のOCRソフトでは変換ミスばかり、手入力と変わらないレベルのものもあります(薄田泣菫文集に泣かされています)。

 近代デジタルライブリーには面白い本がたくさん埋まっていそうです。それを掘り起こして楽しもう、遊ぼう、という人たちがいて、頼もしいですね。
   変電社
 このサイトによると画像そのままでも許諾を取れば転載できるというので、大いに宝探しが楽しみです。近代デジタルライブラリーに分け入るための講座もあります。
   楽しい変電活動実践講座
   Step1 海図として「近代デジタルライブラリー」おさらい

 宝はひとによってそれぞれですが、面白い本は眠っていたら揺り起こして、いつの時代の空気にも触れていてほしい、そう思います。
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by vooker | 2014-03-22 21:10 | ノート | Comments(0)

Book Proofer

 iBooks用のePubを、iPadやiPhoneに送るのに、Book Prooferというアプリがあります。これはiBooks Storeに登録したブック製作者に提供されていて、大変便利で重宝します。以前はiTunesと同期という形でしたが、その場合ePubの中にiTunes専用ファイルを書き込んでしまい、そのためにepubcheckでエラーが出たり、原因が判らない間は苦労しました。それを解消するのにBook Prooferというアプリを用意したのでしょう。現在バージョンは1.0.1です。
 iTunesを通すよりずっと手軽にデバイスに送れます。PCと繋いで、起動したBook ProoferのウインドウにePubをドロップするだけ。ePubのもとのフォルダを送れば、ePubにパックしてiBooksに届けてくれるらしいんですが、これは試していません。

 さて、iBooks用の本の製作には欠かせないBook Proofer。これでデバイスのiBooksに送って検証したものと、実際のiBooks Storeから配信されてくるブックとの違いで、二点ほど気が付いたことがあります。

1. 強制改ページタグ《pagebreak》
 一枚のhtmlファイルの中で強制的に改ページを行う場合、pagebreakを使います。Book ProoferでiBooksに送った本では指定通り機能しています。それをiBooks Storeへ送って正式に配信されてくると、改ページが効いているものと、無視されているものとがありました。
 a. ページ冒頭に見出しを指定している場合、有効。
 b. 見出し指定なく、節番号を振っているだけの場合、無効。
(用例が二冊しかないので本当のところは分かりませんが、とりあえずこのような判断をしています)

2. テキスト検索
 iBooks Storeは画集や絵本であっても、テキストは検索可能でないと受け付けてくれません。そこで固定レイアウトで、テキストは画像ではなく座標絶対指定で作りました。これをBook ProoferでiPad miniのiBooksに送って読むと、三文字までの検索はしてくれますが、四文字以上は「見つかりませんでした」となります。iPhone4Sでも同じでしたが、iPhone5s、MacのiBooksでは問題ありません。(iOSのバージョンには関係ないようです。たぶんiPad mini retinaではOKのような気がします)
 ただ、この検索は、iBooks Storeから配信されてくる本では何の問題もありませんでした。

 他にも何かあるのかもしれませんが、いまのところこの二点です。
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by vooker | 2014-03-18 21:41 | ノート | Comments(0)

電子本配信(EPUB製作)一周年

 別のブログに投稿した記事ですが、電子本に関することなので、こちらにも掲載します。文体は異なりますが、ご容赦を。


 EPUBの本を初めてKindle Storeから配信して、昨日で一年。
 最初の本は『天狗と雀』だった。
 テキストだけの作品を選んで、試行錯誤の果てにepubcheckをクリア、
 朝方ストアに並んでいるのを見つけて新鮮な気分がしたものだ。
 その日春蘭も花芽を五つ。思わず、
   春 蘭 を 見 つ け て 天 狗 綻 び ぬ

 春蘭も天狗もほころびて、季節もうららな春。
 一息ついて野に出れば空でヒバリが、
 ツギツギツクロウ、ツギツクロウ……とエールを送ってくれたっけ。
 それで徐々に画像入りの本にもトライして、
 何度か暗礁にも乗り上げて、
 最新刊の『旅人ふうら』で16冊目。

 絵本・詩画集仕立てのこの本は、iBooks Storeの審査が厳しく、
 昨日修正版がパスして、ようやく六角文庫に展望が開けたところ。

 一年間に16冊、というのは多いのか、少ないのか。
 1996年以来作ってきた電子本が80冊余(PDの狐の嫁入り文庫は除く)
 それが現在読めなくなって順次EPUBに移行する作業に追われている。
 なんだか電子本残酷物語の気がしないでもないけれど、
 それに抵抗するために、新作なんかを放り込んでいるのだな。

 たっぷりと時間を与えられているわけではないので、
 一冊でも多く読めるフォーマットで残しておきたい、
 そう思う反面、創作に専念してみたい気もするし。

                (六角文庫通信 2014.3.16より)
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by vooker | 2014-03-16 17:42 | ノート | Comments(0)

狐の嫁入り文庫

 狐の嫁入り文庫に、室生犀星「星からの電話」、竹村俊郎「貘」を収録しました。ともに昨年の今頃 T-Timeで製作していたもので、その後の ePub製作 〜 Kindle Store、iBookstore配信に追われてそのままになっていました。
 狐の嫁入り文庫は、電子本の面白さを知って貰うことと、詩の楽しさを味わって貰うことを目的に始めたものです。簡易に本が作れたT-Timeなればこその叢書で、ePubでは関連ファイルを整えるのが大変で、小冊子だとそちら(製本)の方に時間を取られてしまいます。とっくに役割は終わったんでしょうが、製作済みのもの、ほぼ編集完了のもの、旧図書室から再収蔵されていないものなどがあって、それらを合間合間にアップしていこうかと思います。

 ただ、このブログは旧図書室の仮設としてスタートし、昨年からストアで配信している書籍の紹介を織り込み、ttzの衰退とともにデータペースの役割も負うようになって、なにか分かりにくいものになってきました。カテゴリやタグの機能も見直しが要るようです。さて、どうしたものか、本の案内所「プレセペ」を新設した後は、このブログの改修と思いつつ、いい案が浮かびません。ここもまた、ばくの歩みで。
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by vooker | 2014-03-07 16:36 | ノート | Comments(0)

縦書きページ左右中央配置・続

 『サックスマン』(のテキスト中央配置)は初版申請はすんなり通ったのですが、画像関連を改善して改訂、再登録した際にKDPの基準に触れると指摘されました。以下がそのやりとりです。

お客様の本は、横書きのモードに縦書きの記述をしているため、上部に余白がありません。また文字を最大にしたときに、文字が画面から途切れます。修正してください。(KDP)

ご指摘ありがとうございます。本のレイアウトとして、どうしてもテキストをページ中央にする必要がありました。小さなスマートフォンでもそれほど拡大しなければ大丈夫と確認していました。
この本は無料キャンペーン期間を入れて、240冊以上ダウンロードされています。Twitterでも動作確認のお願いをしていましたが、いまのところ不具合の報告はありません。

もし、この記述方式が駄目な場合、テキスト中央配置を守るために、やむなく全ページ画像にすると、出版は許可されるのでしょうか?(泉井)

リフローテキストの特性上、縦書きの文字を画面中央に表示するという表現はサポートしておりません。回避策としてこのような書き方もできますが、ご報告しましたようなKindle の基本的な品質基準を満たさなくなる動作をしますので推奨はしておりません。
リフローテキストは読者の方が様々な環境で読むことを想定しております。

また、文字ベースの本ですので、固定フォーマットにする(画像化)ことは推奨できません。(KDP)


 推奨できないという言い方ですが、実際は禁止なのでしょう。画像化も駄目とあっては、方策が見つかりません。『サックスマン』だけでなく、六角文庫にはこのような絵と文章混在の本がたくさんあります。句集のように中央に文字を配したい作品もあります。とほうに暮れて、一時配信停止も考えましたが、今年になってようやく修正に踏み切りました。普通のリフロー形式にして、中央配置を諦めました。それを登録して、改訂申請。
ご指摘を受けて方策を模索していましたが、縦書中央配置を改めて、Kindle基準でブックを作りなおしました。バージョンは2.0にメジャー・アップしました。
つきましては通知をお願いいたします。その際に、広い画面のタブレットなどのユーザーで以前のままで良い方は、そのままで構わないという一文を付け加えていただくことは出来ないでしょうか。(泉井)
 審査は四週間以内、最後の要望に関しては、
こちらのご要望につきましては、担当部門で審査をさせていただき、適切と判断された際には、追記させていただきます。(KDP)
 1月10日の申請以来、審査報告があるものだと思っていましたが、無いんですね。もう一冊同時に改訂申請して、今日My Kindleで確認、『サックスマン』はアップデート用意されていましたが、もう一冊はスルーでした。上記の追記はして貰えたのか、されなかったのかは分かりません。作者としては、以前のバージョン(Ver.1.1)が本意なので、問題なく読めている方はそのままバージョン・アップなしでいいと思います。

 さて問題のテキスト中央配置、KADOKAWA-EPUB 制作仕様 Ver1.0.1でも、Tipsはあるがなるたけ使わないように、扉は冒頭三行空けが望ましいと指示しています。いまのところはそれに従った方が無難です。

 でもここに来て、朗報があります。
 EPUB 3.0.1の仕様:
「rendition:flow, rendition:align-x-center属性が追加されました。」


 これがビューワに承認実装されてくると、縦横問わず、テキストページ中央配置が簡単に実現します。もう少しの春待ち。
 扉ページだけではなく、やはり俳句や短歌などは中央一句(一首)立てが味わい深いので、短詩型電子書籍の普及のためにも、早々に採り入れてほしいと切望します。

  EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト

  EPUB 3.0.1Draft 仕様日本語訳
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by vooker | 2014-02-24 15:57 | ノート | Comments(0)

本の案内所 プレセペ

 2008年に図書室を再開、といっても詩画倶楽部ブログに本棚を借りたままでしたが、ようやく本の案内が出来るページを設けました。プレセペと名付けました。蟹座の甲羅の中ほどにある、晴れた夜には肉眼でも茫とけむる美しい散開星団です。ガリレオが初めて望遠鏡で眺め、スケッチと文章で記録を残しています。この星団には思い出があります。それ以来、陶像を焼く豆窯にプレセペ窯と名付けたり、最近では2009年の世界天文年に星の本ばかりのプレセペ叢書を出したり。

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 本の散開星団(Open Book Cluster)プレセペのバナーは、ファイル情報を見ると2004年に作製していますから、その頃からなんとか新しいページを模索していたのだと思います。六角文庫、詩画倶楽部、狐の嫁入り文庫……とただでさえややこしいのだから止めようとの意見もありましたが、微星(小冊子)が蜜蜂のように群がる文庫、魂が密かに出入りするぼうと霞んだ文庫……そんなイメージが捨てがたくて、もう一度この名を借りることにしました。

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 新しい本の案内で工夫したのは、どんな本を、どんな風に置いてあるのか、どれを販売していて、どれを貸し出し、どれを閲覧させるのか。初期の図書室は全冊を一覧できる、縦軸が著作者、横軸がジャンルという表をテーブルで組んでいましたが、冊数が100を越えるとさすがに窮屈になっていました。新しい方式がベストがどうかはともかく、とりあえず、これで再開に至ってほっとしています。

 2013年は、本の販売ルートが開かれたことで画期的な年でした。無名の書き手の本がそう売れるわけはありませんが、どこかの土地で、時折ぽつん、と誰かにダウンロードされている——というのは驚異的なことです。そして、ありがたく、うれしいことです。
 プレセペのもう一つの新機軸は立ち読みが可能になったこと。販売中の本の中味の立ち読みから、一冊まるごと閲覧してもらうものまで、いろいろな試みを展開できそうです。これは松島智さんのBiB/iという素晴らしいツールが叶えてくれた夢です。こうした人たちの知恵と努力と善意のおかげで、心許ないながらも電子本作りに励めているのだと実感します。本の未来へ、彼らと同じ方角を向いて、出来ることを一つずつ進めたいと思います。泣きたいことも多い電子本作り、出来ることならわくわくしながら。
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by vooker | 2013-12-31 03:15 | ノート | Comments(0)

電子本草創期 2000 & 2013

 フォルダ整理で古いテキストを見つけました。2000年に取材されたアンケートに答えたもので、基本的には今も変わっていないので、プロフィール代わりに掲載することにしました。取材者は現在「一箱古本市」で飛び回っていらっしゃる南陀楼綾繁さん。記事は「文化通信」という出版業界紙の連載で『「ミニ・メディア」ウォッチ』。質問も、記事のまとめもさすがと敬服した記憶がありますが、送っていただいた新聞はどこかの資料ダンボール箱に埋もれていて、ウェブページの方もとうに消えているのが残念です。

 「慌てずに草創期を渡っていくつもり……」と20世紀最後に書いていますが、実際慌てようにも慌てるほどの進展もなく、21世紀最初の10年は過ぎてしまいました。少額決済の難しさ、販路の無さ、何よりも電子本の認知の無さ。それが長年の霧が晴れたかのように、こんなちっぽけな文庫でも小舟を出せるようになりました。

 2010年の電子本元年とされた時には必要だったISBNコードの壁もなくなり、少額決済、販路の問題も解決し、個人作家にも扉と道を拓いたAmazon、Appleの功績は(将来的にも)大きなものがあると思います。その恩恵を十分に受けるにはやや老いたかもしれませんが、なんとか未知の潮流に乗り合わせたことを喜ぶべきなのでしょう。

 遠い未来に向けて、本も、出版も、作家も大きく変質変貌していくと思います。2013年の今も草創期に変わりありません。個人的には慌てないといけませんが、やはりどんと構えて鷹揚にいくのがいいかもしれません。願わくは、もう本のフォーマットを作り替えずに済みますことを。

  アンケート六角文庫
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by vooker | 2013-12-27 21:46 | ノート | Comments(0)

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