詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
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夢日誌—八木重吉

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 夢日誌
 八木重吉
 2012年6月30日
 TTZ形式
 8ページ 56KB
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 八木重吉は絵もよくし、筆による詩画集などを手製で編んだりしています。それなども電子復刻してみたいものですが、まずは夢の叢書から。「夢日誌」と記されたこの短い記録にも何点か夢のスケッチが入っています。粗略なところがかえって夢のリアリティを高めて、記録を面白いものにしています。

 六角文庫のサイト内に「貘の博物館」(長らく休館中)があった頃に、重吉の夢を扱った「無題」という詩をコレクションしていました。
  ——夢の中の自分の顔と言ふものを始めて見た
 「貧しき信徒」所収の16行の詩で、なにやら奥深い夢体験と意義のありそうな内容です。それに比べるとここの夢はもっと通常(?)に偏妙。ただし、最後の夢のシーンは圧巻で、太陽と山芋の落差がなんだかとてもいい。夢にも名作がありますね。
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by vooker | 2012-06-30 23:21 | *夢の叢書 | Comments(0)

火星の芝居—石川啄木

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 夢の叢書
 火星の芝居
 石川啄木
 2000年6月15日初版
 2009年4月30日三版
 TTZ形式
 9ページ 16KB
 図書室 ダウンロード


 夢の叢書です。荒唐無稽もまた夢の長所でしょうか。散文詩とあります。
 <其俳優というのが又素敵だ。火星の人間は、一体僕らより足が小くて胸が高くて、最も頭の大きい奴が第一流の俳優になる。>

 線画の啄木がひょっこり出てきて、忘れていた啄木の夢をひょっこり思い出しました。<法螺じゃない。……少なくとも夢の中の事実だ>という火星劇場。青い青い花道をまずは行ってみましょう。
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by vooker | 2011-04-26 21:22 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢—中島敦

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 夢の叢書
 
 中島敦
 2009年12月13日
 TTZ形式
 18ページ 24KB
 図書室 ダウンロード




 中島敦の歌稿『和歌でない歌』から「夢」と題された11首及び夢覚めての1首を抜き出して、夢の叢書の一冊に仕立てました。数学の夢を見るところなどはこの作家らしいのでしょうか。

 2009年は中島敦の生誕100年。国際天文年でもありました。今夜は双子座流星群の極大日。ならば、と「遍歴」「夢」の双子小冊子のアップです。
 ちなみに同じ歌稿には、こんな一連の珍しい歌群もあります。
   <ぬばたまの宇宙の闇に一ところ明るきものあり人類の文化>
   <玄々たる太沖の中に一ところ温かきものありこの地球(ほし)の上に>
   <おしなべて暗昧(くら)きが中に燦然と人類の叡智光るたふとし>
   <この地球の人類(ひと)の文化の明るさよ背後(そがひ)の闇に浮出て美し>
   <人間の夢も愛情(なさけ)も亡びなむこの地球の運命かなしと思ふ>
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by vooker | 2009-12-13 21:36 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢の弁—松尾芭蕉

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 夢の叢書
 夢の弁 —嵯峨日記より
 松尾芭蕉
 2009年11月28日
 TTZ形式
 8ページ 100KB
 図書室 ダウンロード




 元禄四年(1691)京都嵯峨の落柿舎に滞在中の芭蕉が見た夢。
 三年前に共に檜の木笠を被って吉野の桜に遊び、須磨・明石・京都と同行二人の旅を楽しんだ師弟、芭蕉と杜国。交流は六年ほどでしたが、この二人の間には親愛な情が行き交っていたように思います。
 前年に三四歳の若さで亡くなった愛弟子の面影を夢に見たのでしょうか、目覚めて動揺する生々しい芭蕉の姿がここにあります。そんな中でも夢の故事・知識をしっかり渉るところは翁ならでは。奥の細道の余韻がまだ残る名文です。
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by vooker | 2009-11-28 23:30 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢にみる空家の庭の秘密—萩原朔太郎

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 夢の叢書
 夢にみる空家の庭の秘密
 萩原朔太郎
 2008年11月1日初版
 TTZ形式
 10ページ 96KB
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 詩集『青猫』『蝶を夢む』にそれぞれ収めてあった、空家の夢に関する作品二篇。緑のモノクローム・フィルムに浮かぶ一軒の古家。その暗い庭。ひとの見た夢にすぎないのに妙に印象に残ります。
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by vooker | 2008-11-05 00:14 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢—芥川龍之介

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 夢の叢書
 
 芥川龍之介
 2002年10月12日初版
 2008年10月22日二版
 TTZ形式
 7ページ 16KB
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 夢の中の色彩、
 夢の中の嗅覚、
 夢の中の創作。
 芥川龍之介の夢についての三つの段落。短いエッセイです。

 横光利一は「夢もろもろ」の中で、色彩を見ないのが夢の特性だと述べていますが、龍之介は美しい紺色を見ています。それが「札幌色」というところに、夢ならではの飛躍の面白さがあります。
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by vooker | 2008-10-23 13:21 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢十夜—夏目漱石

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 夢の叢書
 夢十夜
 夏目漱石
 2000年6月15日初版
 2008年7月25日三版
 TTZ形式
 64ページ 36KB
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 「こんな夢を見た」で始まる漱石の十夜十夢。神代に近い昔から、鎌倉、江戸、明治と時代背景は様々、運慶や天探女(あまのじゃく)も登場し、ロマンもミステリもあります。夢の軟体を、硬質のリズムで描いて、絶妙。夢文学の傑作です。
 発表は、ちょうど100年前の明治41(1908)年7月25日。朝日新聞に8月5日までの読み切り連載でした。
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by vooker | 2008-07-25 08:12 | *夢の叢書 | Comments(0)

寒山夢拾得夢—寒山拾得

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 夢の叢書
 寒山夢拾得夢
 寒山・拾得
 2003年3月1日初版
 2004年3月9日二版
 TTZ形式
 12ページ 60KB
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 寒山と拾得に、一つずつ夢の詩がありました。なにやらほっとしながら、拙い訳を試みてみました。寒山は、哀切茫然の夢。拾得は、夢幻陶然の夢。自作の珠洲焼陶像を添えて小冊子に仕立てました。
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by vooker | 2008-02-15 22:12 | *夢の叢書 | Comments(0)

夢中問答—良寛

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 夢の叢書
 夢中問答
 良寛
 2001年11月6日初版
 2004年3月13日三版
 TTZ形式
 15ページ 32KB
 図書室 ダウンロード


 2008年は、良寛生誕250年。
 草庵の独り寝で、良寛はどんな夢を見ていたのでしょう。夢と共に生きた中世・明恵上人と違って、近世・良寛禅師は夢は虚妄だと手厳しい詩を残しています。
 「老朽夢易覺」とか「清寒夢難結」とか、眠れぬ夜を嘆いているものが多い中で、実際に見た夢を綴った三篇が生々しく胸を打ちます。
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by vooker | 2008-01-15 22:51 | *夢の叢書 | Comments(0)

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