詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
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吟遊—泉井小太郎

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 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日 T-Time版
 2014年3月21日 ePub版
 ePub形式
 46ページ 1.6MB
 100円

 iBooks Store
 Kindle Store




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 絵草紙
 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日初版
 2004年3月10日三版
 TTZ形式
 28ページ 148KB




 吟遊、放浪、漂泊などは、幼い頃からの憧れの言葉。サーカスや旅芝居、虚無僧や托鉢僧には胸がどきどきしたものです。芭蕉、惟然、井月、山頭火を慕って、ブルースやジプシー・ソングにも惹かれてきました。ふうらもまた旅する群像です。
 この小冊子には、1981年に描いたペン画7葉と、2001年に書いた詩片7篇が収まっています。20年の歳月を隔てた、老若二人(?)のわたしのコラボレーション。
                    (2008.3.7)


 琵琶法師や瞽女、ベンガルのバウル、西洋のトルバドゥールなどにも親しみを覚えて、80年代、90年代に続けていた朗読や展覧会活動は、わが吟遊として行ってもいました。いまはWeb中心になって淋しい限り。でもやっぱりこんな広漠とした原野に向き合うには、旅の精神が不可欠です。
 この小冊子は、そういう旅の心象を即興的に綴ったものです。

 T-Time版は手彩色の限定本を底本としましたが、今回は原画から直接起こしました。


 
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by vooker | 2014-03-28 15:58 | *絵草紙

近代デジタルライブラリー

 獏についての文献を調べていて、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに幾つか資料があるのを発見、順次電子小冊子にしていきたいと準備していたのが、一年前。著作権の切れている作品ばかりでしたが、念のため問い合わせをと思いつつ、ePub作りにシフトして休眠状態になっていました。
 何冊ぶんかttzにしてあることだし、せっかくのちょっとした獏の資料だから再開することにして、転載依頼フォームから問い合わせてみました。

著作権の切れている作家の作品の一部をテキストに起こして、電子小冊子にしたいと思います。T-Time(ファイル形式 .ttz)またはEPUB。短い一編の詩でも、すべて転載依頼を申し込まなければいけないのでしょうか。
お問合せありがとうございます。
原本どおりのレイアウトに固定してテキスト化を行う場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載として、
転載依頼フォームからのご連絡をお願いしておりますが、
リフロー型の電子書籍など、原本のレイアウトを再現しない場合は、
国立国会図書館ホームページからの転載には該当しませんので、
転載依頼フォームからのご連絡は必要ありません。

 パブリック・ドメインだから断りは要らないだろうと推測していたんですが、テキスト化しても画像通りのレイアウトで固定なら許可を取れということらしいです。ttzもePubもまずはリフローだから自由に使っていいということですね。ただ、粗いJPG画像からテキストを起こすのは大変な作業です。プリンタ付属のOCRソフトでは変換ミスばかり、手入力と変わらないレベルのものもあります(薄田泣菫文集に泣かされています)。

 近代デジタルライブリーには面白い本がたくさん埋まっていそうです。それを掘り起こして楽しもう、遊ぼう、という人たちがいて、頼もしいですね。
   変電社
 このサイトによると画像そのままでも許諾を取れば転載できるというので、大いに宝探しが楽しみです。近代デジタルライブラリーに分け入るための講座もあります。
   楽しい変電活動実践講座
   Step1 海図として「近代デジタルライブラリー」おさらい

 宝はひとによってそれぞれですが、面白い本は眠っていたら揺り起こして、いつの時代の空気にも触れていてほしい、そう思います。
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by vooker | 2014-03-22 21:10 | ノート

貘—高安月郊

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 高安月郊
 2013年2月15日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
 図書室 ダウンロード




 『月郊文集』(1917)に収められた「貘」。高安月郊はイプセンの紹介者としても知られた詩人です。

  我は天地に客となり
  月にうそぶき雪に和し
  処定めずかけめぐる
  名も年も無き夢人なり

 「招魂賦」という作品の冒頭四行です。自ら夢人と称するだけあって、バクには興味を抱いたのでしょう。動物園で見た「背は栗色で、斑紋がある。腹は白く、好く肥えてゐる。」というのは何バクだったのか知りたいものです。
 エッセイは「京は人を夢に入れる処である。」と始まり、古の都の夢幻と、執筆当時の現の都を対比して、バクのことに移っていきます。
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by vooker | 2014-03-22 18:17 | *狐の嫁入り文庫

Book Proofer

 iBooks用のePubを、iPadやiPhoneに送るのに、Book Prooferというアプリがあります。これはiBooks Storeに登録したブック製作者に提供されていて、大変便利で重宝します。以前はiTunesと同期という形でしたが、その場合ePubの中にiTunes専用ファイルを書き込んでしまい、そのためにepubcheckでエラーが出たり、原因が判らない間は苦労しました。それを解消するのにBook Prooferというアプリを用意したのでしょう。現在バージョンは1.0.1です。
 iTunesを通すよりずっと手軽にデバイスに送れます。PCと繋いで、起動したBook ProoferのウインドウにePubをドロップするだけ。ePubのもとのフォルダを送れば、ePubにパックしてiBooksに届けてくれるらしいんですが、これは試していません。

 さて、iBooks用の本の製作には欠かせないBook Proofer。これでデバイスのiBooksに送って検証したものと、実際のiBooks Storeから配信されてくるブックとの違いで、二点ほど気が付いたことがあります。

1. 強制改ページタグ《pagebreak》
 一枚のhtmlファイルの中で強制的に改ページを行う場合、pagebreakを使います。Book ProoferでiBooksに送った本では指定通り機能しています。それをiBooks Storeへ送って正式に配信されてくると、改ページが効いているものと、無視されているものとがありました。
 a. ページ冒頭に見出しを指定している場合、有効。
 b. 見出し指定なく、節番号を振っているだけの場合、無効。
(用例が二冊しかないので本当のところは分かりませんが、とりあえずこのような判断をしています)

2. テキスト検索
 iBooks Storeは画集や絵本であっても、テキストは検索可能でないと受け付けてくれません。そこで固定レイアウトで、テキストは画像ではなく座標絶対指定で作りました。これをBook ProoferでiPad miniのiBooksに送って読むと、三文字までの検索はしてくれますが、四文字以上は「見つかりませんでした」となります。iPhone4Sでも同じでしたが、iPhone5s、MacのiBooksでは問題ありません。(iOSのバージョンには関係ないようです。たぶんiPad mini retinaではOKのような気がします)
 ただ、この検索は、iBooks Storeから配信されてくる本では何の問題もありませんでした。

 他にも何かあるのかもしれませんが、いまのところこの二点です。
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by vooker | 2014-03-18 21:41 | ノート

電子本配信(EPUB製作)一周年

 別のブログに投稿した記事ですが、電子本に関することなので、こちらにも掲載します。文体は異なりますが、ご容赦を。


 EPUBの本を初めてKindle Storeから配信して、昨日で一年。
 最初の本は『天狗と雀』だった。
 テキストだけの作品を選んで、試行錯誤の果てにepubcheckをクリア、
 朝方ストアに並んでいるのを見つけて新鮮な気分がしたものだ。
 その日春蘭も花芽を五つ。思わず、
   春 蘭 を 見 つ け て 天 狗 綻 び ぬ

 春蘭も天狗もほころびて、季節もうららな春。
 一息ついて野に出れば空でヒバリが、
 ツギツギツクロウ、ツギツクロウ……とエールを送ってくれたっけ。
 それで徐々に画像入りの本にもトライして、
 何度か暗礁にも乗り上げて、
 最新刊の『旅人ふうら』で16冊目。

 絵本・詩画集仕立てのこの本は、iBooks Storeの審査が厳しく、
 昨日修正版がパスして、ようやく六角文庫に展望が開けたところ。

 一年間に16冊、というのは多いのか、少ないのか。
 1996年以来作ってきた電子本が80冊余(PDの狐の嫁入り文庫は除く)
 それが現在読めなくなって順次EPUBに移行する作業に追われている。
 なんだか電子本残酷物語の気がしないでもないけれど、
 それに抵抗するために、新作なんかを放り込んでいるのだな。

 たっぷりと時間を与えられているわけではないので、
 一冊でも多く読めるフォーマットで残しておきたい、
 そう思う反面、創作に専念してみたい気もするし。

                (六角文庫通信 2014.3.16より)
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by vooker | 2014-03-16 17:42 | ノート

旅人ふうら—泉井小太郎

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 旅人ふうら
 泉井小太郎
 2014年2月4日
 ePub形式
 58ページ
 10.6MB(Kindle版)
 14.3MB(iBooks版)
 300円

 Kindle Store
 iBooks Store
 Kobo Store



 ふうらかんは、風の羅漢、野の羅漢、草の羅漢です。ルーツは郷里の謎の石仏で、遠く異郷にあった時も、どこかこころの片隅に佇っていて、それがだんだんと放浪の人たちへと進化変貌してきました。
 ふうらかんの、基本は、芭蕉の唱えた風羅精神。それから宇宙の本然に立つ羅漢果。そのように、感得していますが、実際のところ分かりません。かれらの姿を、墨絵や陶像で追っていくのは、わくわくするような体験、一つの旅のようなものでしたが、これには終わりがありません。彼方へずっと、地が繋がり、空が広がっています。

 北条石仏とふうらかんは、また別の人たちです。
 北条石仏は、時空に立つ植物のようなあり方です。一方、ふうらかんは歩き回る動物のようなあり方です。ひょっとすると、石仏たちの花後(或いは夢)の絮が風に飛ばされて旅をしているのがふうらかんなのかも知れません。

 郷里を出て、帰ることはないだろうと思っていた頃に、ふうらかんの展覧会を各地で開きました。その後、「ふうら美術館」というホームページを開設しました。ここにある写真は、散歩や旅のつれづれに撮ったもので、それに短い文章を添えて「風羅春秋」として随時掲載していたのをまとめて、この一冊になりました。
 電子本になったのは北条石仏の方が先でしたが、ようやくふうらかんの本が出せて感無量です。
                         (2014.2.8)



 この本は固定レイアウトを採用しています。リフロー型ではないためにフォント・サイズの変更などは出来ませんが、ピンチアウトで拡大することは可能です。またテキストの検索、ハイライトはiBooks版では可能です。
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by vooker | 2014-03-15 18:00 | *絵草紙

狐の嫁入り文庫

 狐の嫁入り文庫に、室生犀星「星からの電話」、竹村俊郎「貘」を収録しました。ともに昨年の今頃 T-Timeで製作していたもので、その後の ePub製作 〜 Kindle Store、iBookstore配信に追われてそのままになっていました。
 狐の嫁入り文庫は、電子本の面白さを知って貰うことと、詩の楽しさを味わって貰うことを目的に始めたものです。簡易に本が作れたT-Timeなればこその叢書で、ePubでは関連ファイルを整えるのが大変で、小冊子だとそちら(製本)の方に時間を取られてしまいます。とっくに役割は終わったんでしょうが、製作済みのもの、ほぼ編集完了のもの、旧図書室から再収蔵されていないものなどがあって、それらを合間合間にアップしていこうかと思います。

 ただ、このブログは旧図書室の仮設としてスタートし、昨年からストアで配信している書籍の紹介を織り込み、ttzの衰退とともにデータペースの役割も負うようになって、なにか分かりにくいものになってきました。カテゴリやタグの機能も見直しが要るようです。さて、どうしたものか、本の案内所「プレセペ」を新設した後は、このブログの改修と思いつつ、いい案が浮かびません。ここもまた、ばくの歩みで。
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by vooker | 2014-03-07 16:36 | ノート

貘—竹村俊郎

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 竹村俊郎
 2013年2月10日
 TTZ形式
 6ページ 20KB
 図書室 ダウンロード




 詩誌「感情」「四季」の同人だった竹村俊郎の第二詩集『十三月』からの詩です。
 To M.S. と捧げられて、最終行は:
  君は天上の獏となり
  われは地上の犬と化す

 獏と犬ではえらく違いますが、M.S. は、その後近くに住んで家族ぐるみで親しかった室生犀星でもあるのでしょうか。それとも天上に去った誰かを讃えているのでしょうか。
 ちなみに、この詩人と飲んで別れた石川善助が大森駅近くの側溝に落ちて溺死するのは、もう少し後。
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by vooker | 2014-03-06 23:04 | *狐の嫁入り文庫

星からの電話—室生犀星

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 プレセペ叢書
 星からの電話
 室生犀星
 2013年2月14日
 TTZ形式
 6ページ 32KB
 図書室 ダウンロード




 電話と言えば映画「ET」を思い出しますが、犀星は星からの電話です。
 関東大震災の後、郷里金沢に一家で疎開していた時の詩で、『故郷図絵集』に収められています。雪国の寂々とした風景を淡い心象で綴る作品が多い中で、この詩は異彩を放っています。柘榴が美しく描かれていて、ケフェウス座のガーネット・スターをつい思い出します。あちらは変光星、こちらはどうも星団風ですが……。
 犀星には他にも、星がじりじりと寄っては弾き飛ばされた方が落ちるだとか、静まりきった夜にききなれない声でお喋りを続けるだとかの詩句があります。『星より来れる者』という詩集も出しています。
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by vooker | 2014-03-02 21:25 | *プレセペ叢書

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