詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

天狗と雀—泉井小太郎

d0142402_175463.jpg

 Poetry Roman
 天狗と雀
 泉井小太郎
 2013年3月18日初版
 200円

  Kindle Store
  iBookstore
  Kobo Store



d0142402_1925886.jpg
 Poetry Roman
 天狗と雀
 泉井小太郎
 2002年9月9日初版
 2009年8月7日二版
 TTZ形式
 54ページ 132KB



 八月七日は天狗の鼻供養の日——と『妖怪草紙2000』に自ら記したので、それに因んで改版発行、図書室収録。表紙にスズメのカット(竹ペン画)を使用してリニューアル。本文にはルビも追加で多く振りました。

   天狗は虫が苦手だ。/天狗は朝も苦手だ。/だがそんなことはいい。
   これから俺も変わるのだ。/いやな自分を変えるのだ。
 山の洞で拾ってきたスズメのヒナを育てる天狗。昔は飛行も上手でしたし、鼻相もなかなかのものでしたが、いまは悶々…。せめてお前は、とヒナを一鳥前にするべく奮闘します。孤独な現代天狗の切なさ。

 日詩『雀のチュール』の姉妹編です。

     ※

 Amazon Kindle形式の電子書籍にして、Kindle Storeから発売しました。六角文庫の第1弾です。

     ※

 Apple iBookstoreにePub3形式の電子書籍として並びました。(2013/4/30)

     ※

 楽天KoboストアにePub3形式の電子書籍として並びました。(2014/12/24)
[PR]
by vooker | 2014-12-24 21:59 | *童話

談雀—柳田國男

d0142402_2336304.jpg

 談雀
 柳田國男
 2013年1月25日
 TTZ形式
 24ページ 172KB
 図書室 ダウンロード




 1939年2月の「俳句研究」に発表された雀に関するエッセイです。翌年発行の「野鳥雑記」(甲鳥書林)に収録、その中には「雀をクラといふこと」というエッセイもありますが、この小冊子は「談雀」だけを採り上げました。
 内容は、雀の郷里、雀の顔、雀の家庭、雀の引越し、雀の国語——と日頃の観察に基づいた広範な分析が試みられています。雀のファンとしては、雀の国語で雀和辞典が可能と述べているところに興味が湧きます。
 原本では橋浦康雄という画家の挿絵が付いているそうですが、手元の「柳田國男全集」第22巻、「全集日本野鳥記」第11巻には割愛されています。かわりに、著者の故郷の先人で、雀の絵ばかりを描いたという不染斎雀翁の絵を一点掲載しています。
 柳田國男と、雀翁と、雀に敬意を払って、播磨から発行の一書です。

   ※

 不染斎雀翁についてはまだよく判っていません。資料もほとんどありません。何か情報をお持ちでしたら、ご連絡いただけませんか。また「石川長英報告」という書名のみ残る資料についても、ご教示いただければ幸いです。
 vooker※rokkaku.que.jp (お手数ですが、※の部分を@に変えて下さい)

[PR]
by vooker | 2013-01-25 00:31 | *狐の嫁入り文庫

雀の生活 -雀と人間との愛—北原白秋

d0142402_112661.jpg
 
 雀の生活—雀と人間との愛
 北原白秋
 2008年11月6日初版
 TTZ形式
 76ページ 212KB
 図書室 ダウンロード


 

 葛飾の紫煙草舎前後から、小田原に木菟の家を建てて落ち着くまでの、白秋の貧窮流浪時代。<寂しさに堪え、貧しさに堪えて>創作と推敲に打ち込む白秋を慰めたのが、住み替わる先々での雀でした。かれらに遊んで貰い、慰めて貰いながら、乏しい米櫃の白玉を与えて、白秋と雀たちの暮らしは続きます。その哀歓を、感謝と愛情を込めて綴ったのが、この記録。長編散文詩として8章220頁(全集版)を超える、小さな雀の大きな本となりました。また著者自ら、貧しい者の霊(たましい)の記録とも述べています。
 この時期、苦楽を共にした章子夫人が「若しもあなたが立ち行く事も出来ず、もう餓死するばかりだと云ふ場合が来ましたら、この雀達が一粒づつでもお米をくはえて来て、きつとあなたをお助けすると思ひますわ。」と白秋を慰めたエピソードが、初版本巻末で語られています。その時は「馬鹿らしい事を考へ出すもんだねえ。」と寂しげに笑った白秋自身が附記で「なるほど、三年後の今年になつて、雀が愈お米を一粒づつ啣えて来ました。」と謝している通り、この書物の出版から徐々に窮乏生活を脱する事が出来たようです。

 この小冊子では、『雀の生活』の第一章だけを収録しています。
[PR]
by vooker | 2008-11-06 23:50 | *狐の嫁入り文庫

雀のチュール—泉井小太郎

 d0142402_19473940.jpg
 雀のチュール
 泉井小太郎
 2001年6月20日初版
 2008年5月26日三版
 TTZ形式
 172ページ 156KB




 巣から落ちて、雨の中、シーシー泣いていたひな。前年の夏にムクドリのひなを預かって育てた経験のある音座が保護。その日から、六角文庫はチュール(雀の名前)・レアリスムの日々でした。
 介護が一段落したときに、ふっと言葉が卵の殻を破って出て来ました。詩のひなのようなものです。小さなビートを打つ生命、その目覚ましい成長ぶり、日々の驚きと緊張…じっとしていられなくなったのでしょう。といって、雀のひなが無事育つかどうかも分からないのに、詩のひなの行方など面倒見切れません。大いに迷いましたが、最後は雀のひなに託しました。
 雀のチュールはすくすく成長し、放鳥後も文庫周辺で暮らして、いろんなことを教えてくれました。姿を消したのは、もうすぐ冬という朝。

 日詩は、当時ホームページに連載、姿が消えた後も書き継ぎ、最終第300節は20世紀の大晦日でした。
[PR]
by vooker | 2008-05-26 21:37 | *図書室オリジナル

二、三羽——十二、三羽—泉鏡花

d0142402_23235192.jpg
 狐の嫁入り文庫
 二、三羽——十二、三羽
 泉鏡花
 2000年9月7日初版
 2008年5月9日三版
 TTZ形式
 48ページ 56KB
 図書室 ダウンロード



 庭に来るスズメを愛おしげに綴って、随筆味から幻想味へ、鏡花の語りは鮮やかです。こまやかな観察眼によって描かれたスズメたちは生き生きとして、弾み、怖じけ、飛び……巧みなフィールド・スケッチに魅せられたあとは、「ごんごんごま」を探して、物語の中へ、<雀のお宿>へと入っていきます。
 「ごんごんごま」とは、鏡花がひそかに「スズメの蝋燭」と称えて贔屓にしている雑草で、ヤブガラシのことだそうです。別名貧乏葛ともいうこの雑草が「珊瑚を木乃伊にしたような」とか「瑪瑙で刻んだ、ささ蟹のような」とか形容されて、幻想譚を彩ります。
 昔、育てたスズメのひなが放鳥後、屋根まで伸び上がったヤブガラシの花をよく啄んでいたのを思い出します。『二、三羽——十二、三羽』を読んだのもこの夏のことでした。
 
[PR]
by vooker | 2008-05-09 23:22 | *狐の嫁入り文庫

最新の記事

日向の林檎—山村暮鳥
at 2016-12-09 23:30
句集 鯨座
at 2016-12-05 23:01
星の踊り子—音座マリカ
at 2016-11-10 17:25
ポストカード・ブック ふうら春秋
at 2016-11-06 02:17
ラヴレター—宮沢賢治
at 2016-09-21 11:32
獏の甘い夢 — 泉井小太郎
at 2016-08-14 10:22
Sweet Dreams—泉..
at 2016-07-01 16:07
夢線通信—泉井小太郎
at 2016-05-26 22:54
白秋音楽会—北原白秋
at 2015-02-10 22:21
りんご上人—泉井小太郎
at 2015-01-21 13:18

フォロー中のブログ

六角文庫通信
マリカの野草画帖

検索

外部リンク

ファン

ブログジャンル

創作小説・詩
本・読書

画像一覧