詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
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井月百句—井上井月

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 井月百句
 井上井月
 2014年1月23日
 ePub版

 立ち読み






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 名句叢書
 井月百句
 井上井月
 2002年8月30日初版
 2008年6月30日二版
 エキスパンドブック
 117ページ 64KB
 図書室 ダウンロード



 江戸末期、ふらりと信州伊那谷に現れて、俳諧漂泊三十年、渡り歩いた家々に残された句が千数百。その中からの百句選です。底本は下島勲・高津才次郎編「井月全集」(白帝書房 1930)。乞食井月と呼ばれて逸話奇行もたくさんあるようですが、その句は蕉風で、穏やか。幕末から開化への動乱期を、酒と風雅で通したこんな男がいたんですね。

 以下は初版を図書室にアップした時のノートです。
 
山頭火の句を追えば、作者とともに青山に分け入り、水音を聴き、また草庵に戻っては、独りの火を作り、がらんと寂寥に座し……まさしく漂泊そのものの味わい。ところが、井月となると、気が付けば旧家の縁側や座敷に上がり込んで、人の気配も常。井月はへっちゃらでも、人付き合いの苦手なこちらは時に退散したくなります。実際何度か逃げ出して、百句選出に手間取ってしまいました。もっとも井月は極端な沈黙家、たぶん山頭火の方が話好きでしょう。井月が没して半世紀後に山頭火が伊那谷を訪れています。
  駒ヶ根をまへにいつもひとりでしたね  山頭火
そのとき墓に呼び掛けた一句。漂泊両俳人の孤独を繋ぐ一本の線。
                      —「文庫ノート」2002.9.1

                    (2008.6.30)



 井月はなにやら脚光を浴びてきたのでしょうか? 昨年あたりから図書室の閲覧数でも上位を占めてきて、このところトップになったりしています。
 2002年にエキスパンドブックで百句選を作った頃は知る人ぞ知る、まったく無名の俳人だったので、愛用のブックツールで、一頁一句立ての瀟洒な袖珍本の趣にしました。『太祇百句』と姉妹編のその雰囲気が好きだったのですが、これがT-TimeにもePubにも難しく、そのまま古い形式で本棚に置いてきました。
 けれど今、『井月百句』をダウンロードして、エキスパンドブックで読む人はいないんじゃないか、T-Timeビュワーならテキストだけを拾い上げるけれど、それも利用できる人が限られてきたし、せっかくだから開いたばかりの立ち読み書架で読んでいただこう、とePubにしました。
 
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by vooker | 2014-01-23 04:04 | *名句名歌叢書

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