詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
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白秋音楽会—北原白秋

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 白秋音楽会
 北原白秋
 2015年2月10日
 TTZ形式
 27ページ 136KB
 図書室 ダウンロード




 白秋の第一歌集『桐の花』から、楽器演奏に関する短歌だけを集めてみました。クラリネットやトロンボーンなど西洋楽器もあれば、琴や三味線ら和楽器も鳴ります。プロの奏者もいれば、幼い小児もいます。それら一首一首に耳傾けて、白秋の奏でる調べを味わうのも、また音楽好きの楽しみでもあります。

 白秋は後に山田耕筰と「詩と音楽」を創刊、「砂山」「城ヶ島の雨」など沢山の童謡・唱歌を作りました。

 『桐の花』刊行時28歳だった白秋が50歳近くになって、こども達のために中古のピアノを手に入れます。念願の楽器だったのでしょうか、目頭を熱くしながら書いた詞書きと、昂揚感のある短歌二首を附録に添えました。
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by vooker | 2015-02-10 22:21 | *音の叢書 | Comments(0)

虹 男と女の……物語

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 虹 男と女の……物語
 泉井小太郎・音座マリカ
 2013年 7月20日
 ePub形式
 200円
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 Kobo Store





 《Over The Rainbow》《Alone Together》《Smoke Gets In Your Eyes》《I'm Getting Sentimental Over You》《Just A Gigolo》などのジャズのスタンダードと、音座創作のジャズ絵、ジャズ・ミュージシャン陶像をベースに書き上げた小詩集です。他にモンクの《Crepuscule With Nellie》と、タンゴの《Milonga Del Angel》。
 2003年にT-Timeで編集完了までいってプレスに至らず、十年目にしてようやく発表です。
 ちなみに表紙の虹は2012年8月5日の夕、播州北条の空に立ったもの。見事な虹でした。

     (2013.7.30)


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by vooker | 2015-01-08 23:40 | *詩草紙 | Comments(0)

サックスマン—泉井小太郎・音座マリカ

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 サックスマン
 泉井小太郎・音座マリカ
 1994年 4月30日 私家版
 2013年 5月25日 EPUB版
 300円
 967KB
 Kindle Store
 Kobo Store




  ぽとぽとぽと、と
  きのうから来て、あしたへゆくような、
  あしたから来て、きのうへゆくような、
 そんな姿と音楽のサックスマン。町から町へ、村から村へ、サックスを吹き、花を咲かせながら旅をする吟遊詩人。

 1994年3月に執筆、すぐに四つ目綴じの和装本に仕立て、展覧会で販売、のべ100冊くらい製作しました。
 1999年5月にフロッピー版を発表、エキスパンドブック横丁などに出品していました。六角文庫電子本の古典です。
 今回の復刻では、ePubの制約上、前期二書とレイアウトが若干異なります。挿絵はそれぞれ単独ページになりました。19枚のモノクローム画があります。

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 1994年の和綴じ本と、1999年のフロッピー版です。
 以下は旧記事の再録。


◆憧れの吟遊詩人

 小さい頃から、サーカスの旅芸人や虚無僧や托鉢僧などに妙な憧れを感じていました。播州の片田舎まで回ってくる富山の薬売りの青年などにも。いつも聴かせてくれるヨーデルが、また子供を不思議な世界に連れ込んでしまうのでした。
 サックスマンは、そんな憧れが書かせたものかも知れません。詩を書いたり、詠んだりしていましたが、もし楽器がまあまあ弾けたら、吟遊などと称して飛び出しかねませんでした。
 狂の者が好きです。風狂。素っ頓狂。
 サックスマンは、音座が作って乾かしていた粘土像の背中を毎日目にしていて、ある日突然イメージが歩き出したものです。ぽとぽとぽと、と何処へともなく。

◆作品おもてうら話

 この作品で、生まれて初めての口述筆記を体験しました。別に病に臥せっていたわけではありません。徹夜で前半を執筆、頭はまだ何か飛び跳ねていながら、からだがもう限界でぐらぐらしていました。ちょうどある区切りを迎えて、あとはどうすればいいのか、というところで一旦眠ることにしました。
 三月に入ったばかりでまだ寒く、ホーム炬燵の上にワープロを置いたまま、起きては書き、書いては眠りしていたので、夢の中でもイメージが飛び交います。しばらくして夢を見ました。ある人物が登場して、それが印象的なので名前だけでも覚えておきたいと、あたりにいるかもしれない妻を呼びました。いると言うので、その名を書き留めて貰い、また眠りに就こうとすると、作品の後半部がするすると開きました。起き上がる力はないので、口述筆記を頼み、続くところまで喋って眠ろうとすると、またその先が生まれてきて喋り…、そんなことをしているうちに、とうとう最後まで辿り着いてしまいました。その間、からだを動かせる力はまったくなく、眼もつむったまま。
 わたしの創作はほとんど即興に近く、予め構成をすることもないので、夢にその人物が現れなかったら、『サックスマン』はどのような展開になったか想像もつきません。その後、口述筆記も、夢の断片を書き留めてもらうこともなく今日に至っています。

■もう一人の作者

 どこにもそんな記述はないのですが、語り部として、名もない旅行作家を想定しています。旅する先々でサックスマンを見かける貧しいライター。
 観光地から外れた自然と人々の暮らしを巡り、売れない原稿を書き続けてきた彼は、やがてサックスマンの旅のあとを追い……と、こちらでもストーリーが発展。幼い頃からサックスマンの話を聞いて育った彼の三人のこどもたちの物語も発生して、これらはすべて文庫内の空想劇場で楽しみましたが、作品には至りませんでした。
                                (2013.7.6)


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by vooker | 2015-01-05 18:29 | *童話 | Comments(0)

ピアニスト—泉井小太郎

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 ピアニスト
 泉井小太郎
 1997年12月10日 ebk版
 2014年 4月10日 epub版
 epub形式
 24ページ 2.3MB
 100円

 Kindle Store
 Apple Store




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 絵草紙 
 ピアニスト
 泉井小太郎
 1997年12月10日初版
 2008年10月10日五版
 エキスパンドブック
 27ページ 240KB




 ある明け方に、バド・パウエルのピアノ(ジャズ・ジャイアント)を聴いていて、とても昂揚したことがあります。深い演奏に導かれて、イマジネーションの彼方へ遠出したような感覚です。ハイな精神状態はしばらく続き、一編の詩と、一連の素描を仕上げました。それが、「耳」という詩、「ピアニスト」という線画で、この本に収めてあります。また、この時の体験が、後に「月へ昇ったピアニスト」というメルヘンにまで飛躍しました。

 もう一人、敬愛するピアニストがいます。パウエルの先輩でもあるセロニアス・モンクです。この人からは、詩作の上でいろんなことを学びました。星に夢中になっている頃に書いた「ソロ・モンク」という作品を配して、(わが師匠に)敬意を表しました。

 他にも好きなピアニストはいっぱいいます。ジャズに限らず、この本は世界の素敵なピアニストとピアノ・ファンに捧げた一冊です。
                           

 
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by vooker | 2014-04-14 00:00 | *絵草紙 | Comments(0)

吟遊—泉井小太郎

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 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日 T-Time版
 2014年3月21日 ePub版
 ePub形式
 46ページ 1.6MB
 100円

 iBooks Store
 Kindle Store




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 絵草紙
 吟遊
 泉井小太郎
 2001年3月 7日初版
 2004年3月10日三版
 TTZ形式
 28ページ 148KB




 吟遊、放浪、漂泊などは、幼い頃からの憧れの言葉。サーカスや旅芝居、虚無僧や托鉢僧には胸がどきどきしたものです。芭蕉、惟然、井月、山頭火を慕って、ブルースやジプシー・ソングにも惹かれてきました。ふうらもまた旅する群像です。
 この小冊子には、1981年に描いたペン画7葉と、2001年に書いた詩片7篇が収まっています。20年の歳月を隔てた、老若二人(?)のわたしのコラボレーション。
                    (2008.3.7)


 琵琶法師や瞽女、ベンガルのバウル、西洋のトルバドゥールなどにも親しみを覚えて、80年代、90年代に続けていた朗読や展覧会活動は、わが吟遊として行ってもいました。いまはWeb中心になって淋しい限り。でもやっぱりこんな広漠とした原野に向き合うには、旅の精神が不可欠です。
 この小冊子は、そういう旅の心象を即興的に綴ったものです。

 T-Time版は手彩色の限定本を底本としましたが、今回は原画から直接起こしました。


 
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by vooker | 2014-03-28 15:58 | *絵草紙 | Comments(0)

月へのぼったピアニスト—泉井小太郎

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 月へのぼったピアニスト
 泉井小太郎
 2013年12月24日
 ePub形式
 106ページ 80KB
 図書室 立ち読み頁






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 月へ昇ったピアニスト
 泉井小太郎
 1997年11月20日初版
 2008年 9月27日五版
 エキスパンドブック
 58ページ 48KB
 図書室


 ニューヨークのどこか裏町、小さなジャズ・クラブ<ハレルヤ>。ある日のピアノ・トリオの演奏です。モデルは<Amazing>シリーズで名高いバド・パウエル。ベースに赤毛のピコ、ドラムスに稲妻ピトンを従えてのルナティックな一夜。

 ジャズ・ファンのある青年が、勤め帰りに町で見知った子供二人をジャズ・クラブに招待、彼が演奏の折々に子供たちに話しかけているといった設定です。本のどこにもそんなことは書いていませんが……。
 パウエルの演奏には、必ずどこかで、このままもう帰って来ないのではないかと思う一瞬があります。それだけアドリブが深く、イマジネーションが高く。
                      —『六角文庫の本』より

 1997年11月にスタートした電子図書室の第一冊がこの本でした。

                           (2008.9.29)


 図書室でそのまま閲覧出来るBiB(ブック・イン・ブラウザ)方式の書架の第一冊に、この本を選びました。エキスパンドブック版から、約16年振りの復刻です。
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by vooker | 2013-12-23 20:10 | *童話 | Comments(0)

春とピアノ—泉井小太郎

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 小詩集
 春とピアノ
 泉井小太郎
 2011年 3月31日 T-Time版
 2011年12月31日 HTML版
 2013年 3月31日 ePub版
 ePub3形式
 1004KB 140ページ
 250円 
 Kindle Storeへ
 iBookstore




 パップの清楚な一輪の花、Europe's First Lady Of Jazzと謳われながら、渡米後ブルーノートに三枚のアルバムを残して忽然とシーンから消えたユタ・ヒップ。
 パーカーのダイアル初吹き込み時のピアニストで、パップ期に大いに活躍したものの、精神を病み、一度カムバック演奏をしたきり、長く消息不明だったドド・マーマローサ。
 溢れる才気と天賦の歌心、多大な予感をさせながら、楽旅中のホテルの一室で腕に注射針を突き立てたまま、あっけなく逝ってしまったディック・ツワージク。
 それぞれに不遇な三人のマイナー・ピアニスト。あんまりと言えばあんまりな生涯に共感を寄せながら、彼らと自らの復興を願った詩的記録です。八年ぶりの詩作でしたが、途中で東日本大震災が起きました。詩の磁場も揺れ、波を被りました。
 これは弱者の奏でるピアニッシモの本、魂の最弱音に耳を澄まします。

 同じくこれら繊細なピアニストの音に魅せられた、音座マリカの素描が本編に彩りを添えています。巻末には簡単なディスコグラフィー。2011年3月31日完成のT-Time版では未入手だったアルバムも、HTML版では追加紹介しています。

 この詩集は、姉妹版の「春と石仏」、東日本大震災に関連して発表した写真集「羅漢合掌」とで2011年春の三部作となっています。(ただしそれぞれ独立した内容です)
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by vooker | 2013-04-04 15:50 | *詩集 | Comments(0)

あるヴァイオリニストの印象—恩地孝四郎

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 音の叢書
 あるヴァイオリニストの印象
 恩地孝四郎
 2013年3月6日
 TTZ形式
 6ページ 100KB
 図書室 ダウンロード



 恩地孝四郎には、ラヴェル、バルトーク、ドビッシーなどの《楽曲によせる抒情》シリーズの版画作品があります。それらもまとめて見たいものですが、ここでは数奇な運命を辿ったヴァイオリニストに寄せた一編の詩と一枚の版画を小冊子にしてみました。
 恩地の作品で細面痩身で描かれた《あるヴァイオリニスト》諏訪根自子は、美貌の天才音楽家として知られた伝説の人物です。戦前に16歳でベルギーに留学、大戦中もパリとベルリンを往復して演奏活動を続け、ベルリン陥落でアメリカ軍に拘束されて帰国。戦後もしばらくは活動を続けていたものの、60年頃に隠遁。以後は偶に録音、私的な演奏会がある他は消息も聞かれず、昨年の3月6日に亡くなっていたことが、秋に報道されました。
 恩地は諏訪根自子の演奏を占領軍下のステージで聴いています。そのときの印象を綴ったのが、この詩と版画。
 《ああ、骨身を削つてゆく弦と弦との擦音》
 人体と感情、思想と世相、個人と世界、希望と運命、芸術と生存……いろんな擦過音が胸に届いてきます。
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by vooker | 2013-03-06 19:04 | *音の叢書 | Comments(0)

ぎたる弾くひと—萩原朔太郎

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 音の叢書
 ぎたる弾くひと
 萩原朔太郎
 2013年3月5日
 TTZ形式
 8ページ 180KB
 図書室 ダウンロード



 萩原朔太郎は自らギターやマンドリンを弾き、ゴンドラ洋楽界という会を結成、熱心に演奏会なども開いています。他に笛も所有し、作曲した「機織る少女」の楽譜なども残っています。
 朔太郎の詩との出会いは、黒猫の《おわあ》という鳴き声であったり、鶏の声の《とをてくう とをるもう》であったりしました。朔太郎は、犬の遠吠も《のをあある とをあある やわあ》と聴く耳を持っています。
 詩の音韻、音律には一家言ある人で、視覚的な竹の風景でさえ、音楽的です。原稿用紙は、視覚と聴覚の融合を言葉で図れる、五線譜以上に自由の利く場だったのかもしれません。
 この朔太郎の朗読なら、さも音楽的であり、大いに示唆に富むだろうと期待しますが、意外にそうでもなさそうなのは、神経質な自意識のせいでしょうか。はにかみがあるようです。それに比べると山之口貘はすーっと詩の中の音楽性に乗っていきます。面白いものですね。
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by vooker | 2013-03-05 23:57 | *音の叢書 | Comments(0)

Birthday Card(月のトリオ)—泉井小太郎

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 Birthday Card
 泉井小太郎
 1996年3月2日
 HyperCard形式
 10ページ 44KB




 友人が置いていった中古のMac Classic llにHyperCard Liteが入っていました。それまでパソコンは触ったことがありません。電子本なるものに興味を持って、そろそろ機種探しを始めた頃のことです。雑誌で教わった通り、magicと打ち込むとLite版はオーサリング・モードになりました。そうなると何か作ってみたくてたまりません。誕生日が近かった友人がいたので、手始めにバースディ・カードにトライ。製作途中でPerforma 6210を購入したので、仕上げはそちらに譲りました。
 ハイパーカード上で絵を描き、文章を打ち、ほとんど即興で作っていきました。遊び心満点にはしたのですが、出来映えはいかにも初心者らしく、作者自身仕込んだカードの全貌が掴めないという有り様でした。

 内容はザパンのザワザワ市に来ている詩人と音楽家のトリオを紹介するというもの。
 Jula Iridum…極端な人見知り、好奇心、放浪癖の詩人。宇宙の未熟を愛している。
 Pico de Luna-lula …幻想的、抽象的な奏法のサキソフォニスト。<月の楽団>結成。
 Piton Pitonius…禅と稲作に関心を持つ。俳号・幻米。農閑期に演奏するベーシスト。

 このハイパーカードの中だけの人物群ですが、ジュラ・イリドゥムの詩集『ベレニケはあちらを向いたまま』、ピコとピトンのアルバム『ルナティックス』『BUSON』などは架空の愛読書・愛聴盤でもあります。

本の中味
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by vooker | 2013-03-02 14:39 | *絵草紙 | Comments(0)

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