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詩画倶楽部

ポエジー漂う小冊子。六角文庫の電子本、紙の本。ブログ・ライヴラリーです。
by vooker
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ラヴレター—宮沢賢治

ラヴレター—宮沢賢治_d0142402_112236.jpg

 
 或るラヴレターの全部的記録
 宮沢賢治
 2015年8月27日初版
 EPUB形式
 25ページ 1.7MB
 100円

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ラヴレター—宮沢賢治_d0142402_2324154.jpg
 イーハトーヴ軽便文庫
 ラヴレター
 宮沢賢治
 1999年5月 5日初版
 2008年2月28日四版
 TTZ形式
 22ページ 44KB




 六角文庫図書室には「借りたよ」ボタンがありましたが、80冊余の電子本の中で、最もボタンを押して貰ったのが、この『ラヴレター』でした。(その次も、やはり賢治の『イーハトーヴ・ソングブック』)
 この珍しい一冊は、詩稿用紙に書かれた創作メモを本に仕立てたもので、メモは「或るラヴレターの全部的記録」と題してありました。たった八葉のカタコトを準備して、賢治は何を意図していたのでしょう。そこに新鮮な世界を感じました。単なるメモに留まらず、それだけでもう独り立ちしそうな世界が広がっていました。あとは、この賢治の謎かけ(ラヴレター)を受け取ったものの想像力に任せるほかありません。
 
 ちなみにこの本は、T-Time Publisher's Kitで製本した第一号でした。

              (2008.2.28)



これは読む本ではありません。
賢治の言葉は12語、38文字程度しかありません。
これは、深く感じ、遥かに想う本なのです。

誰がだれに宛ててのラブレターなのか、
誰がだれに宛てても当てはまるような、
そんな不思議でじれったいメッセージ。

届けられなかった手紙なら、
これを読んだ人に宛てたもの、
そう受け取っても作者は困りも怒りもしないような気がします。
宮沢賢治からのラブレター、受け取ってみませんか?

  *

 TTZ版は俯いた宮沢賢治から言葉が発せられている風に写真をレイアウトしていましたが、EPUB版では背景イメージを無くした代わりに賢治自筆の文字を一ページずつ配しました。
 また、このメモについて触れたノートとメールを追加しました。
by vooker | 2016-09-21 11:32 | *イーハトーヴ軽便文庫

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