詩画倶楽部
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句集 鯨座
泉井小太郎
2016年11月30日 ePub版
ePub形式
1.1MB
300円
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(あとがきより)
タイトルは『鯨座』とした。集中鯨座を詠んだ句が三句。そのどれがというのではなく、そうして折々に心を寄せた鯨座に捧げたものである。
この十年、私はがらんとした鯨座のような領域に、がらんとした鯨座のような心でいた。鯨座はまた、もう一つのタイトル候補であった「空地」によく似ている場所でもあった。三十年近く前に、そんな空地を双眼鏡で眺めて意外な星数に驚き、宇宙とはどんなところか、とふらふら迷い込んだ場所でもあった。
空地に佇む空人。空人の空情。
俳句はいい。
鯨座はいい。
想像力の翔ける広い空ががらんとあれば、小人もまた鳥人になる。虚空の真実を啄むことも出来る。
総ルビの鏡花一巻散るさくら
風鈴を吊せば風が客となる
世にあれど独り小春の影法師
心根も大根も干して甘くせり
道草も霞も食ふがよろしかろ
梔子や朝は一重にひらくもの
凩にぶん殴られしをとこかな
空風のどこに答があるのやら
のら猫に覗かれてゐる冬籠
たらららら春に穴あく啄木鳥
新じやがの小惑星といふ風味
蝉時雨ヨガのポーズをとる女
界隈の風を引き連れ鬼やんま
蕪村生誕300年を記念して、最新句集を編みました。460句所収。
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by vooker
| 2016-12-05 23:01
| *詩集

夢と天然
泉井小太郎
2014年1月1日
mobi形式
499KB
300円
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21世紀に入って最初の詩作が、正月に芽を着けた翁草について書いたもの。それをプロローグに「花鳥吟遊」「銀河逍遙」として花、鳥、星を巡った作品を集めました。特別にテーマにしたというよりも、身近なものを歌ったら自然にそうなったという按配です。そのぶん、人とは少し疎遠になっていた時期の作品集です。
宇宙は
膨張しているそうな
広く
遠く
われらの
方寸は
どうであろう
ぽつんと
咳をする星にいて
—「地球」
天然という言葉は、自然と本然の両義を持つようですきな言葉です。そこに人為は入って行きにくいものですが、夢はすんなり溶け込むような気がします。気がするだけで本当のところは分かりませんけれども、夢と天然の二語あれば、わたしなんぞは何とかやっていけそうです。
表紙は、1997年の春、金沢犀川下菊橋から眺めた、夜明けのヘールボップ彗星です。これこそ夢と天然が一つになった時間であり、風景でした。
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by vooker
| 2014-01-15 04:56
| *詩集

小詩集
春と石仏
詩:泉井小太郎
2011年4月8日 T-Time版
2012年3月8日 HTML版
2013年4月8日 ePub版
ePub3形式
71ページ 3172KB
250円
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「春とピアノ」を綴っているうちに、同じフレーズから枝分かれした、もう一つの詩集です。東日本大震災が起こってから一週間後、播磨では珍しく春の雪の降る朝、北条石仏を訪ねてみました。この日目に飛び込んでくる合掌羅漢を撮り、帰ってからそれをアルバムにしてウェブにアップ。夕方に生まれた詩の一節から、思いがけず石仏詩篇がスタートしていきました。
北条石仏は、わたしの描く「ふうらかん」のルーツであり、彼らのスピリッツを風の中に放して、自由に旅してもらったのが、ふうらかんの世界であると言えるかもしれません。長く異郷にあって「ふうら」と共にいましたが、ここ数年は故郷で石仏たちともよく逢っています。それでも、彼らについて書くことは稀でした。訪れる度に写真は撮っていましたが、詩となると数編のみ。それが何か自然な形で、思わぬ一編に仕上がったのを嬉しく思います。
39の短章と、26枚の写真で構成されています。
この詩集は、姉妹版の「春とピアノ」、東日本大震災に関連して発表した写真集「羅漢合掌」と併せて2011年の三部作です。(内容はそれぞれ独立したものです)
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by vooker
| 2013-04-10 05:07
| *詩集

小詩集
春とピアノ
泉井小太郎
2011年 3月31日 T-Time版
2011年12月31日 HTML版
2013年 3月31日 ePub版
ePub3形式
1004KB 140ページ
250円
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パップの清楚な一輪の花、Europe's First Lady Of Jazzと謳われながら、渡米後ブルーノートに三枚のアルバムを残して忽然とシーンから消えたユタ・ヒップ。
パーカーのダイアル初吹き込み時のピアニストで、パップ期に大いに活躍したものの、精神を病み、一度カムバック演奏をしたきり、長く消息不明だったドド・マーマローサ。
溢れる才気と天賦の歌心、多大な予感をさせながら、楽旅中のホテルの一室で腕に注射針を突き立てたまま、あっけなく逝ってしまったディック・ツワージク。
それぞれに不遇な三人のマイナー・ピアニスト。あんまりと言えばあんまりな生涯に共感を寄せながら、彼らと自らの復興を願った詩的記録です。八年ぶりの詩作でしたが、途中で東日本大震災が起きました。詩の磁場も揺れ、波を被りました。
これは弱者の奏でるピアニッシモの本、魂の最弱音に耳を澄まします。
同じくこれら繊細なピアニストの音に魅せられた、音座マリカの素描が本編に彩りを添えています。巻末には簡単なディスコグラフィー。2011年3月31日完成のT-Time版では未入手だったアルバムも、HTML版では追加紹介しています。
この詩集は、姉妹版の「春と石仏」、東日本大震災に関連して発表した写真集「羅漢合掌」とで2011年春の三部作となっています。(ただしそれぞれ独立した内容です)
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by vooker
| 2013-04-04 15:50
| *詩集

詩草紙
故園蕪村に遊ぶ
泉井小太郎
1999年5月30日初版
2004年3月12日六版
TTZ形式
21ページ 16KB
図書室 ダウンロード
敬愛する与謝蕪村の句に触発された8篇の詩。春夏秋冬各2篇ずつ。
蕪村の胸を借りて、新しい、楽しい詩作体験をしました。手軽に自分の世界に持ってこないよう、いつもの行開けを禁じて、蕪村流稽古をつけてもらうつもりでトライ。なにやら蕪村の句を演奏する趣で、翁もピアノでバッキングして下さった風。この8篇のセッションを終えて、少しは詩がうまくなったような気がしたものですが。
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by vooker
| 2008-01-25 22:48
| *詩集
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